世界一周 新疆ウイグル自治区⑩カシュガル(喀什)その1
カシュガル その1
カシュガル(喀什 ka shi、または喀什噶尔 ka shi ga er)
新疆ウイグル自治区の省都ウルムチよりもウズベキスタンの首都タシケントの方が近いという面白い立地。
ちなみにウルムチまでの直線距離は1000km。タシケントまでは600km。
カシュガルの大通り。歩道は2レーンあり、内側がバイク用なので注意したい。
カシュガル空港からホテルへ
空港から市内まではタクシーで30元が相場。
自分が行った時は、タクシーが乗り合い状態で、車内は運転手と乗客4人という状況になった。後部座席の真ん中で、漢族の若者二人に挟まれるという状況。さらにその状況でたばこを吸われて煙い状態。まあ、20元だったのでよいだろう。
しかし、さらに災難だったのは、運転手がホテルの名前をちゃんと覚えていなかったこと。ホテルの500mくらい南で下ろされるという悲劇。
中国のgoogle mapである百度地図のストリートビューで事前にホテル周辺を見ていたので、通過直後に気づいたのが不幸中の幸い。
降車後、周りのウイグル族の人に地図を見せ「この通りで正しいか?」と聞いたが、漢字が読めないようで、近くの漢族の人に確認してくれた。少数民族の人だと中国語が読めない場合があるので困ることもある。
カシュガル老城。
エイティガール広場。
エイティガール寺院。
カシュガル市内散策1日目
アパク・ホージャ墓、国際バザール、博物館を巡った。
↑地図はエイティガールモスク(Idkah Mosque)に戻ってくるようにしてある。
国際バザールの正式名称は喀什中西亜国際貿易市場というらしい。
まずはタクシーでアパク・ホージャ墓へ。老城の西側から9元だった。
アパク・ホージャ墓(香妃墓 xiang fei mu)
ここにはどうしても行きたかった。
以前、香港のとなりの広東省深圳で錦繍中華(ミニチャイナ)を観光した。
中国国内の名所がミニチュアになって園内に置かれているというテーマパーク。
その中で、アパク・ホージャ墓がなぜか強く印象に残っていた。その時は、どうも遠くの街にあって、実物を見に行くことは一生ないだろうなとだけ思っていた。自分が本物のアパク・ホージャ墓を見に行く日が来るとは夢にも思わなかった。
アパク・ホージャ墓の外観。
壁のタイル・装飾も美しい。内部は撮影禁止。
近くにはお墓がたくさん。
アパク・ホージャ墓前のバス停。
次に、国際バザールに向かうことにした。
最初は歩いて国際バザールに向かおうかと思ったが、暑い中歩くのはイヤだった。近くのウイグル族のお姉さんに「国際バザールに近いバス停はどこ?」と聞くと、十中という中学校前で降りるといいよと教えてくれた。
このウイグル族のお姉さんの中国語の声調が少し違っていた。それはそれで新疆で話される中国語なのだろう。場所によって声調や発音が変わるのも面白い。
すぐ近くにいた漢族のお姉さんも国際バザールに行くというので少し話をした。元々は内モンゴル自治区の出身で、和田(ホータン)で国語の教師をしているとのこと。長期休暇がもらえたので、クチャやアクスなど列車で旅をしているとのことだった。
「どこから来たの?」と聞かれたので、日本から来たと答えると、二人とも驚いていた。完全に中国人だと思われていたみたい。新疆なら下手くそな中国語でも中国人のふりができるかもしれない。
運賃は1元。ウイグル族のみなさんにもみくちゃにされる。
国際バザール
バザールに入るのに荷物検査と身分証明書提示が必要。
バザール内部。
ドライフルーツのお店もたくさん。
バザールの通路にはメロンの屋台も。一切れ2元。思わず買ってしまった。
屋外のバザールもある。
羊肉を焼くお店。
バザール近くの大通り。
漢方に使われる原材料。大胆にも道端で干されている。
喀什博物館(ka shi bo wu guan)
近代的な外観。
漢から唐代にかけてのシルク片。
唐代の仏教遺跡から見つかった石膏板。
博物館を出た後は、歩いて老城へ。途中の路地に入ってみた。
ナンのお店。1枚1元。少し塩味がきいている。
お店の近くで立って食べていたら、近所のおばあちゃん達が家の前の席を譲ってくれた。
唯一知っているウイグル語「ヤッシュムセーズ(こんにちは)、ヤップン(日本)」を使ってみた。
ウイグル族のおばあちゃん達は中国語をほとんど話せなかったが、中国語で「東京、もうすぐ、オリンピック」と返してくれ、とてもうれしかった。最後にはおばあちゃんのお孫さんたちとも一緒に写真を撮ってきた。
こんな何気ない交流もあるので面白い。
バーガーショップ。欧米式のファストフードも至る所にある。
中はマクドナルドなどと変わりない。
普通に美味しかった。