ぺんさんの殴り書き日記

アラサー男子。旅行、語学、経済のことなど。

【書評】FACTFULNESS(ファクトフルネス)  本書を通して世界の見方が少し変わったかも。知識のアップデートをしなければ。

【書評】FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

日経BP社 2019/1/11出版
ハンス・ロスリング (著), オーラ・ロスリング (著), アンナ・ロスリング・ロンランド (著), 上杉 周作 (翻訳), 関 美和 (翻訳)

 

 

大まかな感想

僕にとってはここ最近読んだ本でかなり衝撃を受けた本です。

僕の頭の中にあるデータが古いのと、とんでもない勘違いをたくさんしていたことに気づかされました。

 

どんな本か?

世界の本当の様子を知るために、10個のルールを紹介しています。

たくさんのデータを元にして、私たちが世界について勝手な思い込みをしないようにと警鐘を鳴らしています。

データを見るときの注意点や陥りがちな事柄などを紹介していて、それを体得するのが一番の重要なことなのですが、そもそも僕の場合、出てくるデータ自体に驚いてしまいました。

所得別にレベル1~4に分け、それぞれの水の調達方法や調理方法など、写真とともに紹介しているのが衝撃的でした。それ以外にも驚いたデータがたくさんありました。

 

以下、本書の例を二つ借りて紹介したいと思います。

書評というか、僕の勝手な個人的な注目点+暴走になってしまいますのでご了承を。

 

 

みなさんはイランの合計特殊出生率をいくらと予想しますか?

みなさんはイランの合計特殊出生率を予想できますか?

僕は3くらいだと思っていました・・・。

 

正解は、イランの合計特殊出生率:1.66(2016年データ)

 

イスラム教は子だくさんというイメージがありました。

それに、イランはアメリカに制裁をかけられているし、イランに入国すると、アメリカ入国の際のビザ免除プログラムが使えなくなるし(普通にビザを取得すれば渡航できるみたいですが、アメリカ大使館に行って面接を受けたりしないといけないみたい)、経済が少し悪くてまだまだ発展途上、ちょっと危ない国というイメージがありました。イラン人の皆さんごめんなさい・・・。

しかし、イランは世界的に見ると、そこそこ豊かな国ということになり、本書で扱うひとりあたりの購買力平価GDPだと19000USドルを超えるレベル(2018年)です。

 

書評からずれてしまいますが、購買力平価ベースGDPでの比較に関しては、個人的に腑に落ちません。主に名目GDPを海外旅行で現地を見る際・投資の際の判断材料にしてしまう僕にとってはなんともいえないデータです。それぞれのデータに利点・欠点があるし、僕のような中途半端な投資家には比べようもないので、そこは金融マニアの皆様に議論をゆずって逃げることにしますが・・・。

ちなみに、イランのひとりあたり名目GDPは5000USドルほど(2016年)。

 

とにかく、本書では、宗教等にかかわらず、所得によって子供の数は変わると解説しています。そんな風には考えていなかったので、自分の古いデータというか、固定概念は外さないといけないなと思いました。

 

 

みなさんはそれぞれの大陸の人口を知っていますか?

みなさんは、アジア・ヨーロッパ・アフリカ・アメリカ、それぞれ何十億人住んでいるか知っていますか?

※本書に載っているクイズの一つなので、ネタバレになってしまいます。

 

アジア:ヨーロッパ:アフリカ:アメリ

①40億人:10億人:10億人:10億人

②30億人:10億人:20億人:10億人

③30億人:10億人:10億人:20億人

ちなみに、アジアにはオーストラリアやイラン、ウズベキスタンなどの中央アジアなどが含まれ、アメリカは南北アメリカが含まれています。

 

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以下、僕の勝手な予想。あくまで僕の予想!!!

僕は、アジアの人口から先に予想しようと思いました。

中国・インド:それぞれ13億人

インドネシア:2億人

日本・フィリピン・オセアニア地域・パキスタンバングラデシュ・イラン:それぞれ1億人

朝鮮半島:8000万人

ベトナム・タイ・ミャンマーカンボジア+マレーシア:それぞれ5000万人以上

ここまで合計すると36.8億人。

ウズベキスタンスリランカ、ネパール、台湾、サウジアラビアイラクなど数千万人の国もあるので、40億人だろうと予想しました。

 

結果、クイズには当りました。(答えは①)

アジア圏の国にはたくさん行ったし、金融のデータも見るようにはしていました。

しかし、他の地域が全く分かりませんでした。

 

次に、アメリカ大陸。

アメリカが3億人、メキシコが1億人、カナダが5000万人として、あれ、他の国は・・・。

じゃあ、ヨーロッパにしよう。

イギリス・フランス・ドイツ・イタリア、それぞれ8000万人くらいにしよう。ロシアで1.5億人。あれ、他の国は・・・。

アフリカ大陸は、南アフリカが5000万人、ナイジェリアが1億人より多いことは知っているけど・・・。

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以上、僕の頭の中。みなさん自分でデータを調べてみてくださいね。

 

全く見当違いだったのは、

カナダ:3700万人

ナイジェリア:1.93億人

パキスタン:2.01億人

バングラデシュ:1.64億人

(それぞれ、2018年データ)

 

 

少しは読みたくなったでしょうか?

 

 

Gapminderのバブルチャートは面白くて便利なツール

著者たちはGapminderという財団を作っていて、そこにはバブルチャートという面白いツールを載せています。国ごとに所得や寿命など様々なデータの比較が簡単にできます。

 

それらに関しては次の記事に載せています。

capepenguin.hatenadiary.jp