【書評おまけ】FACTFULNESS(ファクトフルネス) Gapminderのバブルチャートを使って世界のデータを知ろう!
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 著者のGapminderのバブルチャートが便利!
↑【書評】FACTFULNESS(ファクトフルネス)についての感想と驚きについては上の記事にまとめています。
今回紹介するギャップマインダー(Gapminder)のサイト
バブルチャート
バブルチャートでは、縦軸・横軸を変えることで様々な国のデータを比較することができます。上の図では例として日本の収入(横軸)と平均寿命(縦軸)の推移を見ています。左下の再生ボタンを押すと数十秒かけてバブルが移動していきます。第二次世界大戦で経済・寿命ともに大きな影響を受けているのが分かります。
GDPなどの経済データや平均寿命、乳児死亡率など様々な国のデータが比較可能。中には軍事兵器輸出額なんてデータもあっても面白いです。
使い方のレクチャーなど英語で説明している動画もあるので、英語の勉強も兼ねて見てみるのもおすすめです。
一つ残念な点は、僕の好きな台湾のデータが載っていない点です。
Gapminderに寄せられているコメントを見ると、どうも台湾がUN(国際連合)の加盟国じゃないからデータをもってないと回答しているようです。追加するとのコメントもあるようですが、どの部分に追加されたかまでは確認できませんでした。いずれ、バブルチャートには乗っていないです(2019年5月現在)。
Dollar Street
Dollar Streetというツールでは、世界の人々が同じ通りに住んでいるとしたら、収入によってどの番地に住んでいるかというコンセプトで作ってあります。
世界50カ国の264家族から30000枚もの写真を集めて掲載しています。家や家財道具、台所、トイレ、歯磨きまでと様々な写真を見比べることができます。
僕自身は、収入によって同じ国でかなり格差があることに驚きました。
日本のような格差が比較的小さい先進国であれば、皆ほぼ同じような暮らしをしていますが、中進国であればその家の収入によってかなり格差が生じます。
30カ国ほど海外旅行をしても、必ずしも現地の人の家の中に入るわけではないので、地元民の生活までは詳しく分かりません。自分が何度も訪れているミャンマーや中国だと平均的な所得層の住環境はなんとなく想像できますが、このツールを使うことで同じ国の中でも大きな格差があることに衝撃を受けました。
それを様々な国で体験・観察するのはとても大変です。治安やテロで簡単に行けなくなったような国もあります。
投資家にとっても、どんな生活をしているかが分かれば、投資判断の材料になると思うのでおすすめです。