ぺんさんの殴り書き日記

アラサー男子。旅行、語学、経済のことなど。

世界一周 ハンガリー④貴腐ワイン産地トカイのワイナリーで試飲

トカイのワイナリー

2カ所のワイナリーで見学と試飲をした。訪れたのは2018年7月。

・ラーコーツィ・ピンツェ(Rákóczi Pince)

・ヒーメシュウドヴァル(Hímesudvar winery)

 

 

トカイワイン(Tokaj Wine)とは

主要品種は白ブドウのフルミント。

品質区分にはSzamorodni(サモロドニ)とAszú(アスー)がある。

アスーが貴腐菌の付着したブドウの粒を使って作る貴腐ワイン。アスーという言葉は「糖蜜のような」という意味がある。

ブドウ粒は27.1Lのプットニュと呼ばれる背負い桶に入れられる。そのプットニュを何杯136Lの発酵樽に入れるかで、甘さが変わってくる。3プットニョスから6プットニョスまであるが、6杯入れた6プットニョスが一番甘くなる。アスーと呼ばれるには120g/L以上の残糖値が必要である。

アスーの中でも貴腐ブドウ100%で作ったのがEszencia(エッセンシア)で、残糖値は450g/L以上と決められている。

トカイの貴腐ワインルイ14世に「王のワイン、ワインの王」と賞賛されたワイン。

 

ラーコーツィ・ピンツェ(Rákóczi Pince)

ラーコーツィ・ピンツェは昔から王のワインを作っているワインセラー

ワインセラーの見学と試飲がセットになっている。ワインの試飲は何種類かの組み合わせがあり、自分の好きなコースを選ぶことができる。自分が行った時は、他に訪問客がおらず、一人だけで見学・試飲するという優雅な時間になった。

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ラーコーツィ・ピンツェ(Rákóczi Pince)

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店内

まずはワインセラーの見学から。メインの貯蔵室にはテーブルが配置されている。奥にはさらに通路があり、たくさんのワインが貯蔵されていた。

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27.1Lのプットニュと呼ばれる背負い桶(中央)と136Lの発酵樽(左側)

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貯蔵室のメインルーム ここで試飲した

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奥にはさらに貯蔵室が続く

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ワインが多数貯蔵されている

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念願の試飲

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一番値段の高いトカイアスーの試飲コースを選んだ。試飲の値段は7500HUF(約3000円)。二種類のブドウ畑から採れた、プットニョス5と6を試飲。計4本を試飲した。

写真右のボトルから試飲した。右から順に、

・Hétszőlő Tokaji Aszú 5 puttonyos 2013 alc:11.88% 残糖値:140g/L

・Nagyszőlő Tokaji Aszú 5 puttonyos 2013 alc:11.47% 残糖値:144.6g/L

・Hétszőlő Tokaji Aszú 6 puttonyos 2013 alc:11.46% 残糖値:194.8g/L

・Nagyszőlő Tokaji Aszú 6 puttonyos 2013 alc:10.9% 残糖値:196.1g/L

Hétszőlőというブドウ畑の方がまろやかな味で好きだった。Nagyszőlőもさわやかな感じで嫌いではないが。

Hétszőlőはヒッツルーと発音されていた記憶が・・・。おそらく駅の北にあるワイン畑のことだと思われる。

 

ヒーメシュウドヴァル(Hímesudvar winery)

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ヒーメシュウドヴァル(Hímesudvar winery)

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ヒーメシュウドヴァルのボトルは青いラベルでかっこいい

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ヒーメシュウドヴァルの庭

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ワイナリー内部

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Tokaji Aszú 6 puttonyos 2013

ヒーメシュウドヴァルの6プットニョスを1dL試飲。残糖値は186g/L。お値段3000HUF(約1200円)。やわらかい口当たりで、絶妙な甘さ加減だった。

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2007 Eszencia

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2007 Eszencia

他のワイナリーで作ったトカイエッセンシア(2007 Eszencia)も試飲。

ヒーメシュウドヴァルは3ヘクタールしかブドウ畑をもっていないので、エッセンシアは作っていない。なので、他のワイナリーのエッセンシアを提供している。

20mLのお値段2500HUF(約1000円)。トカイエッセンシアは蜂蜜をさらに砂糖だらけにした感じで、もはやワインではない。色は褐色。アルコール度数は2.5%、残糖値は500g/L以上と言っていたと記憶している。

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右のボトルがエッセンシア

エッセンシアは0.375Lで44900HUF。日本円で18000円近くする・・・。

 

近所の酒屋チェーンでは3プットニョスが3000円で売られているのを見たことがある。

ネットだと5プットニョスでも4000円くらいで購入できるようだ。さすがに6プットニョスになると1万円近くするが。

3プットニョスと5プットニョスはそれほど価格差がないようなので、個人的には5プットニョスをおすすめしたい。たまには豪勢に王のワインを楽しんでみるのもよいだろう。