ぺんさんの殴り書き日記

アラサー男子。旅行、語学、経済のことなど。

世界一周 ポーランド③アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所

アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所

ポーランド訪問の理由の一つは、アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所に行きたかったから。

以前、学生の時にポーランド旅行を計画したことがある。ワルシャワショパンに触れ、クラクフアウシュビッツを訪問する計画だった。結局行かずじまいだったが、ようやく実現できた。

 

 

バスを使って自力で行くこともできるらしい。しかし、移動手段に頭を使うのが面倒だったので、アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所への英語のオプショナルツアーを予約。日本円で5500円くらいだった。

ツアーの参加者にアジア人はいなかった。ガイドさんはゆっくりとした分かりやすい英語を話し、ほとんど理解することができた。英検準1級くらいのレベルなら、専門用語を除いて8割方理解できるだろう。

 

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アウシュビッツ強制収容所 全体図

地図上のAUSCHWITZⅠ(第一強制収容所)とAUSCHWITZⅡ(第二強制収容所ビルケナウ)を訪問した。

強制収容所には1940年から1945年まで130万人が送られ、そのうち110万人がユダヤ人だったそう。

ガイドさんにどこから来たか聞かれ、日本から来たと答えると、「日本人はいないけど、フランスに留学していた中国人が強制収容所に入れられたことがあるわ」と教えてくれた。連合国側の人たちは国籍に関係なく連行されたのだろうか・・・。

 

第一強制収容所

第一強制収容所から見学した。まずは正門の有名な看板。

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ARBEIT MACHT FREI 働けば自由になる と書かれた門

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第一強制収容所

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ガス室で使われた毒ガス・チクロンBの缶

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チクロンBはこんな形状

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収容者から奪ったカバン

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収容者が着せられた衣服

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服には属性によってマークが付けられている

斜めに撮影したので少し見づらい。確認できるものだけ紹介したい。

一番左上の赤マーク:政治犯、白地に黒の逆三角:ロマ・ジプシー、

黄色文字SU:ソ連兵の捕虜、ピンク:同性愛者、紫:エホバの証人と書かれている。

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ガス室

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ガス室内部

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ガス室の焼却炉

 

第二強制収容所ビルケナウ

第一強制収容所見学後、20分の休憩をとった。

その後、ビルケナウまでシャトルバスで移動。5分ほどで到着。

2018年の夏に行ったが、ビルケナウはあたり一面草原のようで、ここが本当に収容所だったのかと思うほど美しい景色だった。死の門から線路が引かれ、門から100mほど歩くとプラットホームに着く。ここで連行されてきた人々が降ろされたらしい。

敷地内のさらに奥には、ナチスによって証拠隠滅が図られたガス室の残骸があった。

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死の門 ヨーロッパ各地から列車が到着した

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こんな列車にぎゅうぎゅう詰めにされた

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死の門と反対側(敷地の奥)をプラットホーム上から撮影

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ナチスによって証拠隠滅のために破壊されたガス室

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収容施設

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収容施設内部 一段に数人ずつ寝ていたらしい

以前、アメリカの首都ワシントンD.C.にあるホロコースト博物館に行ったことがある。ワシントンD.C.の博物館も重苦しい雰囲気があったが、アウシュビッツはさらに重苦しい雰囲気だった。冬に訪れたら、もっとさみしい場所だろう。